黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

伝建地区

127 長崎平戸沖の離島へ

1 在来道も使って九州へ 今年の夏は、離島の伝建地区を終わらせるということで、永年の懸案だった佐渡の宿根木を訪れましたが、実は7月の上旬に長崎県の平戸の沖に浮かぶ伝建地区・的山大島(「あづちおおしま」と読みます)神浦地区にも訪れていました。…

126 「ラスト4つ」の伝建地区訪問

伝建地区126ヶ所中123番目の訪問地「宿根木地区」。佐渡は意外と本州から遠く(直江津港~小木港:74km)、佐渡汽船のフェリーで2時間半掛かりました。ただ船内は人も車も満載で、想像以上に人気の島です。 宿根木を代表する三角家周辺は特に人が多く、金山…

123 石見銀山・出雲大社への旅

5月から突如仕事が忙しくなり、ブログもFacebookもInstagramも、パタッと投稿が出来なくなりました。表現すると言うことは、改めてエネルギーのいることだったのを痛感します。 と言うことで久しぶりの更新です。少し時間が経ちましたがGWに石見銀山・出…

120 関東屈指の山城と蔵の町

1 関東地方の凄さ 戦国時代や天下統一は関西を中心に展開し、関東地方や東北・九州などはあまり関わりがないイメージを持っていました。大勢が決した後、豊臣政権に恭順していく様な感じだったので、関東の山城が、規模が大きい事や造りがしっかりしている…

119 薩摩の武士が生きた町

1 薩摩藩独特の外城制「麓(ふもと)」 鹿児島県の伝統的建造物群保存地区としては「知覧」が有名ですが、他の三地区(出水・入来・加世田)もすべて武家屋敷群で構成されていて、日本遺産「薩摩の武士が生きた町」でも名前が知られる様になりました。 薩摩…

118 伝建地区と100名城の町

1 発足時 昭和の伝建地区 昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し,城下町・宿場町・門前町など、全国に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりまし。 翌年その最初の指定が行われました。仙北市角館・南…

117 九州山地の中の伝建地区

1 山村集落の伝建地区椎葉村 伝建地区の中で、山村集落は厳しいアクセスの場所が多く、これまでどうしても後回しになっていました。商家町や宿場町などは、昔からの交通の要衝に発展しているので、どこかへ出かけるついでとか、いくつもの地区をかけ持ちで…

114 九州を代表する伝建地区

1 大分県北部の一宮・100名城 日田市は関西人には馴染みのない町ですが、日田林高の野球部が何度か甲子園に出ているので、地名は頭の隅に残っていました。別府と久留米のちょうど中間地点で、少し行きにくい場所ですが、今回は黒川温泉が九州最初の宿泊場所…

109 再訪「奈良橿原 今井町」

1 師走のプチ旅行「今井町への再訪」 若い頃、職場が同じだった時の友人と半年に一度の約束で、畿内の歴史的な街や建物を中心にミニトリップしています。今回は奈良に旅して来ました。目的地は国宝十一面観音の「聖林寺」と伝建地区の「今井町」です。近畿…

107 聖地身延山と赤沢宿

1 甲府の親戚と合流 山梨県の伝建地区「早川町赤沢」は、息子の嫁のお父さん(甲府在住)を誘っていたので、日蓮宗総本山・身延山久遠寺と合わせて訪問することにしました。 朝早く八王子を発ち、甲州市塩山の伝建地区「下小田原上条」を足早に見学し、10…

104 篠山河原町の無電柱化

随分以前に訪れた丹波篠山市の伝建地区、篠山城周辺の武家屋敷と河原町の商家群ですが、特に後者の方は古いものの雑然とした印象があり、再訪したいとは思いませんでした。ところがネットの情報で無電柱化が進んだことを知り、一昨日丹波市へ出かけたついで…

103 東日本随一 佐原の街並み

1 東の美観地区 東日本の伝建地区では、以前から最も訪れたいと思っていた町が佐原でした。画像で見ていると景観はちょうど倉敷の美観地区のようで、倉敷の大原美術館に対して佐原は伊能忠敬記念館があり、地区を流れる川には「くらしき川舟流し」と同様「…

101 伝建地区訪問のコツ

1 伝建地区見学の悩み 伝建地区の見学で難しいのは、①エリア指定なのでどこを訪ねれば良いか分かりにくい・②情報発信地となっている「まちなみ交流館」的な場所が見つかりにくい・③公式の駐車場が見つけにくいなどです。状況がよく分かっている地元からの発…

100 北関東の伝建地区

二人での関東ツアー、一日目の最終訪問先を群馬県中之条町の六合赤岩にしていました。もう長野県が近い場所ですが、私のこれまでの感覚では、十分回れるだろうと予定していたのですが、やはり東京は交通事情が違っていました。https://goo.gl/maps/LVSZXeCRx…

94 ラコリーナと伝建地区

1 滋賀県No.1の観光スポット 滋賀県の年間観光客数は、ずっと「ラ コリーナ近江八幡」(近江八幡市)がトップで、県内唯一の300万越えを誇る観光スポットです。関西で周囲に「ラ コリーナ行ったことある?」と聞くと「ある」という答えが予想以上に多…

91 祇園新橋の持つ風情

1 古都の風情漂う新橋 伝建地区の中には若い頃(フィルムカメラの時代)に訪れ、画像が残っていない地区がたくさんあり、ここ祇園新橋も改めて撮影に来たいと以前より考えていた場所です。 さすがに京都を代表する茶屋町として、大変洗練された景観をみせて…

88 京都の伝建地区「産寧坂」

1 修学旅行と伝建地区 重要伝統的建造物群保存地区の指定は昭和51年の7地区(角館・妻籠・白川村・産寧坂・祇園新橋・萩堀内・萩平安古)からスタートしました。その産寧坂を含む京都市東山エリアについては、様々な思い出があります。 大学に入るまで、…

87 大都市の伝建地区

1 名古屋市有松地区 伝統的建造物群保存地区は、昭和に選定されている地域の場合、既に観光地として著名な地区であった場合が多いのですが(角館や妻籠、白川村など)、その後平成に入り、高度成長が終焉して人口減少が進む中、町おこし・町づくりの起爆剤…

85 お奨めの伝建地区5つ

1 伝建地区訪問ラストスパート 伝建地区全126ヶ所の内、これまでに104地区の訪問を終えています。率にすると82.5%ですから、いよいよラストスパートといった感じです。 思えば昭和61年に、仕事の関係で訪れた白川村荻町で「重要伝統的建造物群保存地区」と…

84 瀬戸内 もう一つの海道

1 とびしま海道 瀬戸内には「しまなみ海道」と並んで「とびしま海道」があります。下の地図が分かりやすいと思いますが、呉市から7本の橋で岡村島まで繋がっていて、後少しで「しまなみ海道」大三島ですので、ここも繋がると更に魅力的です。 関西側からの…

82 続・家族に乾杯と伝建地区

1 「井伊直虎」の寺「龍潭寺」 豊田市とはいうものの、足助地区は信州寄りの山中にあり、長らく訪れにくい場所でしたが、浜松の「龍潭寺」へ訪れた帰りに思い切って立ち寄りました。 井伊家の菩提寺で大河ドラマ「井伊直虎」ゆかりの古刹です。東海一の名園…

81 家族に乾杯と伝建地区

1 NHKの「家族に乾杯」 「家族に乾杯」は最近あまり見なくなっていますが、以前の放送で伝建地区が舞台になった時のことは、今でもいくつか覚えています。とりわけ鶴甁さんが神木隆之介さんと訪れた愛媛県内子の回が印象に残っていて、町並の様子も内子…

80 訪問後、伝建地区に

1 杵築市「北台南台地区」訪問のきっかけ 杵築(きつき)市は国東半島の根元にあり、別府湾沿岸に位置する武家町です。湯布院に旅行した翌日に訪れました。当時は伝建地区ではありませんでしたが、時代劇の舞台となっていた坂道や武家屋敷街がとても印象的…

79 続々・朝ドラと伝建地区

1 ちりとてちんと「小浜西組」 朝ドラの「ちりとてちん」(平成19年度後期)は、ヒロイン(貫地谷しほり)が小浜市で少女期を過ごした設定であったことから、伝建地区「小浜西組」が登場します。 ここは江戸時代、北前船でにぎわう茶屋街として栄えた町(三…

78 続・朝ドラと伝建地区

1 「カムカムエヴリバディ」の寺内町富田林 朝ドラと伝建地区について、伝建地区そのものが舞台になっている場合と、ロケの舞台として選ばれる場合と、二通りあります。「半分青い」の岩村は前者ですが、「まんぷく」での東近江や「カムカムエヴリバディ」…

76 朝ドラと伝建地区

1 岐阜県恵那市へ 昨年夏は、コロナ下でもあったので近場の岐阜県に家内と出かけました。もう少し遠方でないと旅行気分が味わえないかなと思いましたが、全くそんな事は無く近くの県でも魅力的な場所はたくさんあります。 いつもの様に出向いた土地の一宮に…

72 長崎市伝建地区②南山手

1 グラバースカイロードと長崎市内のパノラマ 南山手地区は長崎市のもう一つの伝建地区です。長崎港を見下ろす斜面に幕末から明治の住宅や教会などが残っていて、大浦天主堂(国宝)や旧グラバー住宅(重要文化財)などを中心に、長崎観光のシンボル的存在…

71 長崎市伝建地区①東山手

1 意外な伝建地区 市営松ヶ枝町第2駐車場に車を入れました。ここはらせん状に上の階に上がる立体駐車場で、屋根があって車の室温が抑制されるため、夏場には助かります。しかも最初の1時間290円で延長が140円/30分、とても良心的でさすが観光の老舗という…

70 有明海沿岸の伝建地区

1 日程とルートの変更 旅の途中で自宅に戻る必要が生じました。残りの3泊4日を1泊2日へ、何とか福岡・佐賀・長崎は終えておきたかったので、下図(Googleマップより)二つを合体して1日ルートに変更です。宿泊先は長崎なので市内の伝建地区は翌日午前…

68 情報入手のポイント

1 旅行者に一番必要な情報「伝建地区巡り」の最大の課題は、現地の核となっている施設に辿り着くこと、そしてポイントとなる建物を見つけること、これに尽きると思います。昭和の時代など比較的早く指定を受けた地区は、多 くが観光化に成功し自然とその様…