黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

02 奈良大宇陀「又兵衛桜」

1 先輩からのお誘い
 奈良県出身の先輩から「実家の近くに凄い桜があるので見に行かない?」と誘われ、4月4日、奈良県宇陀市に出かけました。この地は、重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)大宇陀の町並みと、それを見下ろす宇陀松山城(続日本100名城)があり、歴史ファンには大変魅力的な町です。
 城下町の名残と年を重ねた商家の佇まい、そして地区内を流れる宇陀川のせせらぎで、見事な景観が形成されています。そんな町の外れにある道の駅「宇陀路大宇陀」で待ち合わせ、由緒ある名木を目指しました。

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画像左上:町の案内板  右上:松山西口関門  左下:森野吉野葛本舗  右下:宇陀松山城本丸

2 又兵衛桜を目指す
 近くにある先輩の実家の畑横に車を止め、しばらく歩くと「阿紀神社」が見え立ち寄りました。ここは伊勢神宮と関わりがある古式ゆかしい社だそうで、建物は神明造、千木の先が内削だったので、思わず内宮を思い起こしました。何気ない田園地帯の中に凄い神社が現れ、大和の地の持つ歴史の深さに感動です。
 しばらく歩くと、平日にもかかわらずガードマンが立ち、ここが観光スポットであることを実感しました。多くの人が向かう方向に目をやると、巨大なしだれ桜が目に入ってきました。樹齢300年とも言われ見事な枝振りです。後藤又兵衛の屋敷跡にあると伝わることから、「又兵衛桜」と呼ばれ親しまれて来たそうですが、周辺はよく整備され桃や水仙の花と相まって、心が癒やされる光景でした。

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3 シニアライフの魅力
 平日に有名観光地を訪れ名木を堪能する、現役時代には考えられなかった生活、これはこれでなかなか良いものだな思いながら遠くの山に目をやると、宇陀松山城の本丸が眼に入り「先輩の故郷は(今は東京人)素晴らしい所ですね」と思わず語りかけました。リタイアのスタートを飾る、とても素敵な旅でした!

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