黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

11 東北地方への旅⑦(青森)

1 みちのく三大桜名所
 東北ツアー6日目(4/23)、朝目覚めると「道の駅ひろさき」から弘前城に近い市役所駐車場に向け出発、6時過ぎに着いたが既に3台目、開門まで後ろの地元の方と話しました。津軽弁、とても良い感じで聞こえます。
 弘前城は、角館・北上展勝地と合わせ「みちのく三大桜名所」と呼ばれています。また江戸時代の現存12天守の一つなので、お城ファンにもたまらない場所です。
 そんな桜も城跡も、素晴らしいの一語でした。さすがに全国から人が集まるだけあります。本丸の天守と満開の桜そして雪の岩木山、自然と歴史と季節が一体となっているその光景は「死ぬまでに一度は見ておきたい!」、そんな光景でした。

(上)弘前城外堀の桜  (中)弘前城天守とハートの桜  (下)桜のトンネル

2 津軽富士 岩木山
 私の東北ツアーはずっと好天に恵まれ、ここまでみちのくの名峰、飯豊山磐梯山・月山・鳥海山など高い山々もよく望めたのですが、津軽平野ではそのとどめのように、岩木山雄大な姿で迎えてくれました。齢のせいか何れの山にも思わず合掌していました。

(上)市役所前から望む (中)弘前城本丸から望む (右)津軽平野中央から望む

3 二つの重要伝統的建造物群保存地区
 青森県の伝建地区は弘前市仲町地区(武家町)と黒石市中町地区(商家町)、弘前城を早朝に訪れたので比較的余裕を持って訪ねることが出来ました。仲町弘前城から歩いてすぐ、道に面して生垣が連なり、門の奥に茅葺・板葺の家が見え、侍屋敷の特徴をよく維持していました。

(上)仲町重要文化財石場家住宅 (下)仲町・侍町特有の生垣と旧伊藤家住宅

 黒石市の中町は街道沿いの交通の要所で、商家町として栄えたようです。家の前に庇を張り出し、人々の往来に使われる「こみせ」と呼ばれる通路は、長年の人々の努力により連綿と保存されていました。

(上)中町・旧笹森家住宅とこみせの残る町並み (下)中町・重要文化財高橋家住宅

4 三内丸山遺跡
 私の訪問先は、伝建地区・一宮・100名城と歴史に偏っているので、子どもに出会うことが少ないのですが、ここはたくさんの子どもたちがいました。三内丸山遺跡は言わずと知れた国の特別史跡で、我が国を代表する縄文時代の遺跡です。せっかくなのでガイドツアーに参加したのですが、津軽弁による説明がよく理解できず途中で脱落、先を急いでいることもあったので、自分で回ることにし見学を切り上げました。

大型掘立柱建物・大型竪穴建物 大型板状土偶重要文化財) 発掘された縄文土器
5 八戸 根城跡へ
 今夜はこのツアー最後のホテル泊、少し良い宿にしようと八戸駅前のJR東日本ホテルメッツを予約していましたが、少し早いので八戸市の博物館に寄ろうと思い立ち、駐車場に車を入れると、そこは国の史跡の根城跡(日本100名城)でした。遺跡は良い感じで公園化されていて、家族連れが楽しんでいましたが、一方史跡の保存もうまく併用されていて感心しました。
 関西から見ると青森は本州の外れですが、ここにも同様に戦国時代があり天下統一につながる歴史がある、そんな南部氏の活躍がよく伝わって来ました。

(左)根城の堀切の様子 (中)根城本丸への通路 (右)根城本丸主殿(復元)