1 車中泊の利点
GW前半、夫婦でしまなみ海道に出かけました。東北での話を聞いた妻が(現役なので平日は仕事)、車中泊に興味を示していたので、1泊2日の旅を前日深夜に出て2泊2日にし、山陽道龍野西SAで車中泊しました。
翌朝感想を聞くと、想像していたより快適だったそうで、マットとシュラフを急遽購入した甲斐がありました。既に岡山近くまで来ているので時間にもゆとりが生まれ、深夜割引にもなります。浮いた予算を使って特上の玉子かけご飯をいただき、リッチな朝食になりました。
お店公開画像(掲載許可済み)
2 二つの一宮
岡山市には備前と備中二つの一宮があって2km程しか離れておらず、名前も吉備津彦神社と吉備津神社です。不思議だなと思いながらお参りすると、ガイドの方が詳しく説明して下さいました。元は一つの神社で吉備の国が備前・備中・備後と分かれる際に神社も分かれたとのことでした。
参拝を終わり高梁に向かう途中、町中に巨大鳥居を発見し寄り道しました。最上稲荷の大鳥居で、この辺りでは有名な寺院(神仏習合)だそうです。
(左)備前一宮・吉備津彦神社 (中)備中一宮・吉備津神社 (右)最上稲荷大鳥居
3 重伝建吹屋地区
ずっと訪問したかった吹屋地区ですが、アクセスが大変なので後回しにしていましたが、大内宿などと同じで遠路訪ねる値打ちを感じる地域で、観光客も多く賑わっていました。特に平成24年の3月まで、現役で国内最古の木造校舎として使用されていた「旧吹屋小学校校舎」の保存修理工事が完了し、一週間前に公開になったばかりのようでラッキーでした。
町並みも小学校跡もとても魅力的な場所で、石州瓦や赤いベンガラ壁の様子から、大切に守られている感じがよく伝わって来ました。
(左)吹屋ふるさと郷土館前 (中)修復された旧吹屋小学校 (右)吹屋ふるさと観光協会前
4 大崎上島へ渡る
西日本の観光地で、一番好きな場所がしまなみ海道です。多島美と観光スポットそして美味しい魚、それらが自動車道で一体の魅力となって、これまで何度も訪れています。今回は大崎上島の「きのえ温泉ホテル清風館」に泊まります。瀬戸内の海を見ながらの温泉や食事にずっと憧れていましたが、船で渡る必要があるためこれまで諦めていました。
(左)竹原港より白水港へ (中)きのえ温泉ホテル清風館 (右)木江港から宗方港へ
5 大三島から能島城へ
山城ファンで地元では観光ガイドも務めている私にとって、海に囲まれている能島城は魅力の場所です。今回「能島城跡上陸&潮流クルーズ」が予約でき、夢が実現しました。和田竜氏の小説『村上海賊の娘』のいくつかのシーンが、頭の中で蘇って来ました。それにしても川より凄まじい潮流には驚きました。
(左)ライジャケを着けクルーズへ (中)村上水軍の拠点能島城 (右)本丸から見る出丸(鯛崎島)
6 日本総鎮守 大山祇神社
大山祇(おおやまづみ)神社には以前も来ていますが、ご朱印をいただく目的の旅を始める以前のことだったので、今回改めてお参りしました。GWとは言え大勢の参拝客で、島にある神社とは思えない光景でした。
全国の国宝・重要文化財の武具約8割が、宝物館に保存展示されていると聞いていたので入館しました。『鎌倉殿の13人』放映中なだけに、頼朝や義経奉納の甲冑など興味深く見せて頂きました。
(左)伊豫国一宮・大山祇神社 (中)拝殿の参拝者の列 (右)日本総鎮守の本殿
7 伊藤豊雄ミュージアム
最後に、安藤忠雄などと並ぶ我が国を代表するプリッカー賞受賞の建築家、伊藤豊雄のミュージアムに足を運びました。昨年の旅行でも二人で「みんなの森 ぎふメディアコスモス」を訪れていて、楽しみに向かいます。島の西端に位置する建物は建築と言うよりアート作品のようで、瀬戸内の光景に絶妙に溶け込んでいて印象に残る場所でした。