1 伝建地区・一宮の密集地帯
福岡県・佐賀県には伝建地区が集中していて、この2県だけで9地区あるので東北地方全体と同じ数です。なぜそうなのかは不明ですが、全体的に西日本の方が多い中でも、九州の北部は突出しています。そして一宮も、筑前国の筥崎宮・住吉神社、筑後国の高良大社、肥前国の與止日女(よどひめ)神社・千栗(ちりく)八幡宮で五社と言うことで、慌ただしい日程になったことが納得できます。
筑後一宮「髙良大社」
2 高台の一宮
福岡市内の筥崎宮・住吉神社については「65 大都市の中の一宮」で既に触れましたので、今回は残りの三社ですが、この内二つ高良大社と千栗八幡宮が高台にあり、夏の暑い中どちらも石段が200段近くあるので大変でした。さすがに登り切ると見晴らしが良く、涼しい風が吹いていたりするので、それはそれで格別です。
3 高低差のある場所を疲れずに登る工夫
よく行く山城などは更に高低差があるので、いつも登る際に気をつけているのが、あまり前を見ないことです。疲れがピークになった時に前方にずっと続く道が見えると、「ええっ、まだこんなにあるのかあ!」と精神的に追い詰められるので、足元を見てひたすら「まだまだ、まだまだ」と自分を励ましながら登ります。
石段も同じです。登る先は最初に一瞥し、大体何段程度か目測し少し多い目に見積もります。そしてひたすら足元を見つめ、100段を一気に上り小休止、次からは30段毎に小休止して息を入れます。多い目に見積もっているので「まだまだ」と油断せずに上り続けると、平坦な場所に出てゴールです。「もう着いたのか!」と嬉しくなります。ぜひ試してみてください。