黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

84 瀬戸内 もう一つの海道

1 とびしま海道
 瀬戸内には「しまなみ海道」と並んで「とびしま海道」があります。下の地図が分かりやすいと思いますが、呉市から7本の橋で岡村島まで繋がっていて、後少しで「しまなみ海道大三島ですので、ここも繋がると更に魅力的です。
 関西側からのアクセスには大崎汽船を利用します。竹原港から大崎上島(白水港)までは大人360円・5m未満の車2670円・所要時間は30分です。その後大崎上島明石港)から大崎下島(小長港)まではしまなみ海運の船で、大人330円・5m未満の車2240円・所要時間は15分なので、意外にリーズナブルです。
 特に予約の必要もなく、GWでも十分乗船できました。関西在住者としては、海を渡ると言うと長距離フェリーをイメージしますが、ほとんど「渡し船」の様な感覚で気軽に利用できます(笑)

  とびしま海道西端「安芸灘大橋」    大崎上島に向かう大崎汽船のフェリー

2 伝統的建造物群保存地区「御手洗」
 「とびしま海道」に連なる大崎下島呉市)に、伝建地区の「豊町御手洗」地区があります。ここは江戸期に潮待ち港として、北前船など廻船が寄港するようになり発展します。幕府の船や参勤交代の船なども寄含め、人と物の流れの重要な中継点となる中で、豪商が誕生し町は大いに繁栄し、今も町並にその名残が窺えます。
 ここも家族に乾杯で登場しています。旅のゲストは、俳優でコメディアンの柄本明さんでした。『この島には来たことが無い』と言うことで選ばれたはずの町でしたが、伊能忠敬が泊ったという「旧柴屋住宅」に案内してもらうと、『私、ここ入りました』と柄本さんが気が付き、楽しい展開でした。

常盤町通り(江戸の街並み)と伊能忠敬が立ち寄ったまち並保存センター(旧柴屋住宅)

3 上から眺める伝建地区
 町並の背後の丘(山)にある「歴史の見える丘公園」から、町を見下ろすことが出来ます。歴史的な建物の屋根が並ぶ向こうに瀬戸内の海が重なり、数多くの伝建地区の中でも特徴のある絶景です。車で10分程で登れるので町中の歴史的な建造物以上にお奨めの場所と言えます。