黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

98 武蔵一宮と蔵の町川越

1 奈良の先輩を載せ氷川神社
 関東地方の旅は二人旅でした。本ブログの最初の方「02 奈良大宇陀 又兵衛桜」で登場している大学時代の先輩で、関西出身同士のためか意気投合することが多く、サークル内で一番親しくしていました。就職と同時に上京され、誰もが知っている食品会社の元重役さんです。現役時代の経験を生かして、退職後は故郷でカフェを経営されていて、テレビの取材も受けておられる人気店ですので、また別の機会に紹介します。
 現在も東京在住ですので、早朝ホテルを後にしてCX-5でマンションへ迎えに行きました。旅の無事を祈るため、そして六十半ばで共に旅行できる事に感謝するため、武蔵一宮氷川神社を目指します。コロナ明けの週末三連休、境内は人で溢れていました。

2 埼玉県を代表する観光都市川越へ
 川越は、室町時代太田道灌親子が基礎を築き、江戸時代に城下町として整えられ、水運を利用して商業都市として栄えた町です。
 旅行者に人気の高い蔵造りの町並通り、その中でも「時の鐘」の近くで一際目を惹くのが「陶舗やまわ(明治26年の建築)」、現存する国内最大級の入母屋形式土蔵造りです。平成21年のNHK連続テレビ小説「つばさ」では、ヒロインつばさ(多部未華子)の生家「甘玉堂」として使われました。
 蔵の並ぶ通りは無電柱化された素晴らしい景観ですが、車が溢れてゆっくり歩くことが叶わず、せっかくの風情が残念な感じでした。仲町観光案内所の方に聞くと、この地の幹線道路でもあるため、歩行者天国などは難しいそうです。他にも街の特徴など詳しくお話しいただき、とても親しみやすいみなさんで良い時間が過ごせました。やはり案内所は伝建地区の「顔」でした。