黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

109 再訪「奈良橿原 今井町」

1 師走のプチ旅行「今井町への再訪」
 若い頃、職場が同じだった時の友人と半年に一度の約束で、畿内の歴史的な街や建物を中心にミニトリップしています。今回は奈良に旅して来ました。目的地は国宝十一面観音の「聖林寺」と伝建地区の「今井町」です。近畿地方は既にすべての伝統的建造物群保存地区を訪問し終えているのですが、電柱の地中化が進んだ「橿原市今井町」は再訪したいと思っていたので、良い機会になりました。随分昔に訪れ、写真が行方不明だったこともあり、友人には感謝です。

2 戦国期を自治都市として乗り切った今西家
 やはり電柱・電線がないと、見事な景観になっていました。今井町は戦国期、堺などと同じ自治都市で、町を環濠で覆い本願寺と結んで織豊時代を乗り切った歴史を持っています。その歴史を偲ばせる建物が密集する見事な街並や、町の歩みを象徴する建物「今西家住宅」(国重要文化財・要予約)や、立派な本堂を持つ「称念寺」(こちらも国重要文化財)などしっかり残っていて、重要伝統的建造物群保存地区の名にふさわしい町でした。今西家の御子孫でまるで学芸員のような女性の素敵な説明も、大変印象に残りました。予約しておいて良かったです。

 

3 シニアのひとり言
 いくつになっても人間は、手応えのある時間を送りたいと思っています。ところがその手応えは、自分でデザインしていく必要があるのでシニアは大変です。
 現役時代はそれを仕事が与えてくれていました。私生活でも子育てなど大変で、家を買うというビッグイベントもあります。つまり手応えだらけです。その時はそれが苦労の種だったのですが、実は二度と戻って来ない濃密な時間だった事に気付きます。シニアになりそれが身に染みます。もちろん神様から「では明日から戻してやろうか?」と言われれば「それは勘弁して下さい!」となるので勝手なものなのですが・・・・
 そんな訳で、旅行やブログの発信に加え職業人として復活です。