1 北関東への再訪
二月の初旬、奈良出身で東京在住の先輩(110 奈良田原本のカフェ・プラススクエアのオーナー)と北関東を再訪しました。前回時間の都合で寄れなかった下野国一之宮の日光二荒山(ふたらさん)神社と、伝統的建造物群保存地区の栃木市嘉右衛門町です(画像・清水PAからの富士山)。
この二つだけを目的に関東まで出向くのはコストパフォーマンスが悪いので、ずっと気になっていた場所を加え行程を考えました。
①角川武蔵野ミュージアム(所沢市)
②忍城(おしじょう)・さきたま古墳公園(行田市)
③金山城(100名城)太田市
④足利学校・足利氏館(100名城)足利市
⑤栃木市嘉右衛門町(伝統的建造物群保存地区)栃木市
⑥日光二荒山神社・東照宮(一宮)日光市
⑦水戸城弘道館(100名城)水戸市
⑧牛久大仏(牛久市)
⑨江之浦測候所(小田原市)
なかなかボリューム感のある3泊4日です。
2 武蔵野の奇観
角川武蔵野ミュージアムは、図書館・美術館・博物館が融合した新しいコンセプトの文化複合施設として2020年にオープンしています。所沢市との共同プロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の関連施設で、アート・文学・博物などのジャンルを超えて知を再編成したミュージアムと謳われています。
何と言っても外観が奇抜です。現代都市の空間に突如として岩の塊が鎮座しています。これを見たくてはるばるやって来ました。
奇抜な外観は隈研吾氏のデザインで、武蔵野の地から湧き出るマグマがイメージされ、およそ2万枚の花崗岩を組み合わせた61面体の建物だそうです。どの角度から見ても迫力十分ですが、4階に上がると更に本の空間「本棚劇場」に圧倒されます。その名のとおり本棚を背景にし、「本と遊び、本と交わる」がコンセプトのプロジェクションマッピングは圧巻でした。
隣接した場所にある「武蔵野坐令和神社(むさしのにます うるわしき やまとの みやしろ)」もデザインは隈研吾氏、命名は国文学者の中西進氏(元号令和の考案者?)で、現代的な建築と神社らしい古風な外観が不思議とマッチする建物でした。