黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(重伝建と一宮そして100名城)

31 伝建地区を読む

 ブログの中で「重伝建」とか「伝建地区」とか書いていますが、正確には「重要伝統的建造物群保存地区」です。全国には、かやぶき屋根の集落や土塀・生垣に囲まれた武家屋敷、土蔵がならぶ商家の町並などたくさん残っていて、何れも貴重な文化遺産で歴史や文化を理解する大切なものです。
 そんな「重要伝統的建造物群保存地区」を訪問する際、参考にしている本を紹介します。全国とは行かなくても、近くの町にある伝建地区をたくさんの人が訪れるようになって、日本の町づくりが元気になれば嬉しいことです。

①森田敏隆著『日本の原風景 町並』光村推古書院 2014年
 新聞の書評で紹介され¥2,800と少し高かったのですが、迷わず買い求めた本です(現在はAmazonを見ると¥3,080)。平成26年の発行ですので(当時の指定は106市町村、現在は126地区)、文化庁のホームページ等で情報を補う必要がありますが、写真家らしい素敵な画像とコンパクトな説明で伝建地区の魅力がよく伝わって来ます。
 帯の文を紹介しておきます。「日本の旅情、ここにあり。文化庁重要伝統的建造物群保存地区に指定された町並106か所を収録した写真集。武家町、商家町、宿場町、港町、茶屋町、山村、農村、漁村。 どの町並も歴史を秘め、その土地の気候風土に適した暮らしがそこにある。 これぞ日本の原風景。旅に出たくなる美しい一冊。」

②冊子『歴史の町並』全国伝統的建造物群保存地区協議会 2021年
 全体が70㌻程の全建協発行の冊子で毎年更新されていて、伝建地区のうちビジターセンターのような案内所がある場合、そこで入手可能なようです。
 3年前に東近江市五個荘金堂を訪れた際、まちなみ保存交流館のボランティアの方と話していると「少し古い資料ですが」と言って渡されたので、簡単にもらえる物ではないのかも知れません。ただ今年4月に訪れた金ケ崎町城内諏訪小路の金ケ崎要害歴史館では、私が関西から全国の重伝建巡りでやって来たと言うと、「遠い所ご苦労様です。こんな資料がありますよ!」と最新版を頂けました。一つの地区について写真1枚と短いキャプションだけですが、全体を見るには大変良い資料です。

文化財保護法と重伝建】
 こうした町並について、文化財保護法で「伝統的建造物群保存地区」制度が作られていますが、国は特にその価値が高いものを「重要伝統的建造物群保存地区」に選んで、経費を含めた支援を行っています。近年はSDGsの考え方が広がり、持続可能なまちづくりとしても注目を集めるようになって来ました。

※明日から3日間の予定で、まだ訪問できていなかった四国の伝建地区4箇所(牟岐町出羽島・丸亀市塩飽本島町笠島室戸市吉良川町・安芸市土居廓中)を訪ねてきます。阿波一宮と土佐一宮、100名城の徳島城高松城も合わせて訪れる予定です!