1 意外な伝建地区
市営松ヶ枝町第2駐車場に車を入れました。ここはらせん状に上の階に上がる立体駐車場で、屋根があって車の室温が抑制されるため、夏場には助かります。しかも最初の1時間290円で延長が140円/30分、とても良心的でさすが観光の老舗という感じでした。
さてオランダ坂に代表される東山手地区が、重要伝統的建造物群保存地区だとは思いもよりませんでした。長崎のような観光地はそんな指定を受けなくても町並みが守られたり、風致地区が指定されたりして来たとばかり思っていましたが、平成の最初の頃に伝建地区に指定されていて意外でした。
2 オランダ通りからオランダ坂へ
かつて外国人居留者が住み趣のある洋館が建ち並ぶ坂道、オランダ坂。周辺には多数の歴史的な建築物が建ち並び、異国情緒溢れる長崎の町並を形成しています。
①旧長崎英国領事館(国指定重要文化財)
明治41年(1908)に完成。明治後半の洋風建築として貴重であると同時に、当時の外交の一端を示す建物でもあります。
②東山手甲十三番館(国登録有形文化財)
オランダ坂沿いにある洋風住宅、東山手の外国人居留地の代表的な建物です。
③東山手十二番館(国指定重要文化財)
明治元年(1868)の建設と推定され、東山手地区では最も古い建物です。プロシア領事館、ロシア領事館、アメリカ領事館などを経て、現在は長崎市の資料館でした。
④東山手洋風住宅群
明治の中頃、崖面を2段に造成して整備し7棟の洋風住宅群が建てられました。現在、B棟が保存センターとしても活用されています。