黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

118 伝建地区と100名城の町

1 発足時 昭和の伝建地区
 昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し,城下町・宿場町・門前町など、全国に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりまし。
 翌年その最初の指定が行われました。仙北市角館・南木曽町妻籠宿・白川村荻町・京都市産寧坂祇園新橋萩市堀内地区・平安古地区の7地区です。何れも我が国を代表する観光地に育っています。

2 九州の小京都と飫肥城
 そしてその翌年、宮崎県日南市飫肥は九州・沖縄地方で最初の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。以後「九州の小京都」と呼ばれ、大手門の残る飫肥城趾(宮崎唯一の日本100名城)と合わせ、多くの観光客が訪れています。私達夫婦も、椎葉村と美々津の伝建地区を訪れた翌日、師走とは言え予想最高気温14℃を越える暖かい南九州、絶好の好天の中この町を訪ねました。

3 落ち着いた城下の町並
 飫肥は関西人には読みにくい地名ですが、読み方を「おび」と聞くと「ああ」となる有名な町です。地方の小藩の典型的な景観を保ち、江戸時代の地割もよく残していて、道路に沿った石垣や長屋門などが並ぶ街路は、小村寿太郎の生家も含め、まさに伝建地区を代表する景観です。南九州では知覧と並んで永らく訪れてみたい町でした。