黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

九州地方への旅

127 長崎平戸沖の離島へ

1 在来道も使って九州へ 今年の夏は、離島の伝建地区を終わらせるということで、永年の懸案だった佐渡の宿根木を訪れましたが、実は7月の上旬に長崎県の平戸の沖に浮かぶ伝建地区・的山大島(「あづちおおしま」と読みます)神浦地区にも訪れていました。…

119 薩摩の武士が生きた町

1 薩摩藩独特の外城制「麓(ふもと)」 鹿児島県の伝統的建造物群保存地区としては「知覧」が有名ですが、他の三地区(出水・入来・加世田)もすべて武家屋敷群で構成されていて、日本遺産「薩摩の武士が生きた町」でも名前が知られる様になりました。 薩摩…

118 伝建地区と100名城の町

1 発足時 昭和の伝建地区 昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し,城下町・宿場町・門前町など、全国に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりまし。 翌年その最初の指定が行われました。仙北市角館・南…

117 九州山地の中の伝建地区

1 山村集落の伝建地区椎葉村 伝建地区の中で、山村集落は厳しいアクセスの場所が多く、これまでどうしても後回しになっていました。商家町や宿場町などは、昔からの交通の要衝に発展しているので、どこかへ出かけるついでとか、いくつもの地区をかけ持ちで…

115 魅力の場所が連なる九州山地

1 全国人気上位の黒川温泉 黒川温泉は十数年程前は、常に人気ランキングの上位でした。その頃の写真に強い印象が残っていて、山に囲まれ川沿いに佇む和の情緒漂う旅館、「いつか泊まるならここ!」そう心に決めていたのが「ふじ屋」でした。人気の宿でなか…

114 九州を代表する伝建地区

1 大分県北部の一宮・100名城 日田市は関西人には馴染みのない町ですが、日田林高の野球部が何度か甲子園に出ているので、地名は頭の隅に残っていました。別府と久留米のちょうど中間地点で、少し行きにくい場所ですが、今回は黒川温泉が九州最初の宿泊場所…

113 愛媛を横断し大分へ

1 東山魁夷せとうち美術館 いつもは明石海峡大橋を渡り淡路島経由で四国に渡るのですが、今回は4泊5日になるので節約の旅です。一番料金の安い瀬戸大橋を渡ることにしたので、いつも寄りたい思いながらスルーしていた「東山魁夷せとうち美術館」(坂出市…

112 冬の九州旅行

1 全国旅行支援の延長 109の記事「師走のトライ」で「家内と休みが合う今月末に、一緒に九州地方を廻ることになりました」と書いていましたが、クリスマスイブの日から4泊5日の日程で九州を旅して来ました。折しも12月22日までだった全国旅行支援が1週間…

80 訪問後、伝建地区に

1 杵築市「北台南台地区」訪問のきっかけ 杵築(きつき)市は国東半島の根元にあり、別府湾沿岸に位置する武家町です。湯布院に旅行した翌日に訪れました。当時は伝建地区ではありませんでしたが、時代劇の舞台となっていた坂道や武家屋敷街がとても印象的…

74 九州の燃料価格

信州同様、九州も燃料価格は関西に比べると随分高い気がしました。「それでも一番大都市の福岡なら安い方なんだろう!」と思い、博多のホテルの近くで給油しましたが、翌日の佐賀市の方が少し安かったので残念でした。 福岡がそこそこ高かったので、ひょっと…

73 筑後国・肥前国の一宮

1 伝建地区・一宮の密集地帯 福岡県・佐賀県には伝建地区が集中していて、この2県だけで9地区あるので東北地方全体と同じ数です。なぜそうなのかは不明ですが、全体的に西日本の方が多い中でも、九州の北部は突出しています。そして一宮も、筑前国の筥崎…

72 長崎市伝建地区②南山手

1 グラバースカイロードと長崎市内のパノラマ 南山手地区は長崎市のもう一つの伝建地区です。長崎港を見下ろす斜面に幕末から明治の住宅や教会などが残っていて、大浦天主堂(国宝)や旧グラバー住宅(重要文化財)などを中心に、長崎観光のシンボル的存在…

71 長崎市伝建地区①東山手

1 意外な伝建地区 市営松ヶ枝町第2駐車場に車を入れました。ここはらせん状に上の階に上がる立体駐車場で、屋根があって車の室温が抑制されるため、夏場には助かります。しかも最初の1時間290円で延長が140円/30分、とても良心的でさすが観光の老舗という…

70 有明海沿岸の伝建地区

1 日程とルートの変更 旅の途中で自宅に戻る必要が生じました。残りの3泊4日を1泊2日へ、何とか福岡・佐賀・長崎は終えておきたかったので、下図(Googleマップより)二つを合体して1日ルートに変更です。宿泊先は長崎なので市内の伝建地区は翌日午前…

69 九州を代表する巨大社殿

1 祐徳稲荷神社 佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)は、日本三大稲荷の一つに数えられ、この地で多くの人々に信仰されています。江戸期鹿島藩主鍋島氏による創建ですが、今や年間約300万人の参拝者が訪れ、初詣では全国ベスト20に入…

68 情報入手のポイント

1 旅行者に一番必要な情報「伝建地区巡り」の最大の課題は、現地の核となっている施設に辿り着くこと、そしてポイントとなる建物を見つけること、これに尽きると思います。昭和の時代など比較的早く指定を受けた地区は、多 くが観光化に成功し自然とその様…

67 全てそろった伝建地区

1 佐賀県嬉野市へ「塩田津」は、長崎街道だった道路沿いには、白壁の大きな家々が並びます。現在その後を継ぐ国道498号線は、町を迂回するバイパスになっているので、町中は大きな通りの割に交通量が少なく落ち着いた風情となっていました。 中心となってい…

66 無電柱化と伝建地区

1 無電柱化の国際比較 国際的に見て日本の無電柱化の割合は低く、ロンドンやパリはもちろん、アジアの主要都市でも、香港やシンガポールは100%、台北で96%、ソウルが50%となっているのに対して、東京23区で8%、大阪市で6%ですから(国土交通省2018)…

65 大都市の中の一宮

1 九州最大の都市福岡 福岡はさすが九州の中心都市で、町を走っていても大都市だと感じます。昭和の古い記憶では、我が国の政令指定都市は7つ、つまり人口100万人以上の都市ですが、東京・大阪・名古屋・京都・横浜・神戸・北九州で、福岡市は80万人ぐらい…

63 圧倒的な白壁の町 吉井

1 伝建地区への行き方 八女市の二つの伝建地区(八女福島・黒木)からうきは市の伝建地区に向かうため、耳納山地を越えるルートで向かいました。途中、既に記事にした「広内・上原地区の棚田の展望台」で一休みし、ナビの通り目的地の「白壁交流広場駐車場…

61 伝建地区と石積の棚田

1 八女市の二つの伝建地区 八女福島は江戸時代初期に作られた城下町で、指定地区はその町人居住区に当たり、久留米藩最大級の商家町として発展しました。町並には城下町として計画された歴史が感じられ、多くの伝統的建造物が残っていて落ち着いた雰囲気の…