黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(重伝建と一宮そして100名城)

55 伝建地区-千曲市稲荷山

1 町並・建物保存の現状
 稲荷山地区は、江戸時代終わりの地震で大きな被害を受けました。その善光寺地震による大火を経験し、この町の土蔵は、壁・粗壁・なまこ壁・腰板張りの壁などの蔵が多く残っています。町はその後大きな復興を遂げ、明治時代から大正時代には、生糸やその製品が集まる北信濃有数の町として栄えました。
 伝建地区としてはまだ日が浅いためか、伝統的な街並みの復元には少し時間がかかりそうでした。様々な建物が混在していて、今後の進展が待たれます。

「たまち蔵道」の土蔵群、表通りから外れた小道で分かりにくいのが難点ですが、素敵な佇まいでした!

2 町の人に尋ねると
 町の人に建物の場所を尋ねると、どの方もとても親切に対応して下さいました。
 コンビニで店員の方に伝建協の冊子『歴史の町並』の稲荷山のページを見せ、「この建物はどう行けば良いですか?」と聞くと「私は別の町から来ているのでよく分からないです。すいません。」との事だったので諦めて、駐車場で見つけた中高年4人乗車の車(一人は詳しい方がいる筈)に近付き同じ様に尋ねてみました。
私「すいませーん。地元の方ですか。この建物探しているのですが・・・・?」
車(お父さんらしき方自信を持って)「これは一つ向こうの通りを右に行ってすぐだ!」
 (横の奥さんらしき方)「お父さんちょっと違うんじゃない。交差点越えて向こうの方 にこんな建物あったんじゃないかなぁ。もう一度近くに行ったら聞いてみて!」
私「ありがとうございます。すぐに行ってみます。」
車「気をつけて!」
 教えてもらった辺りに到着、それらしい建物は見つかるが確信が持てないので、ちょうど買物から返って来て家に入ろうとされていたご夫婦に尋ねました。
私「すいません。遠くから来たので教えて下さい。あの建物はこの写真の建物ですか?」
家「そうじゃないかなあ、多分そうだ(と奥さんに見せ同意を求める)」
 「そうだと思うんだけど、ちょっと形が違うような。この写真古いですよね。」
 「(ご主人思い出したように)そうだ。確かに以前はこんな感じだったような、でも向 かいの建物の壁がこれで間違いないので、あの建物です!」
 みなさん本当に親切でした。市民が一体になって町づくりが進みそうな感じで、何だか幸せな気分で町を後にしました。

県下屈指の呉服商として繁栄した山丹の耐火耐震建物  裏に蔵も残る田中園茶店、修景された第一号店舗