黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

19 関西最後の伝建地区訪問

1 岐阜関ケ原古戦場記念館                      
 関ケ原の戦いで有名な岐阜県関ケ原町。そこに一昨年「古戦場記念館」がオープンしました。館長が小和田哲男先生なのでずっと気になっていたのですが、ようやく友人と一緒に訪ねる事が出来ました。
 最新技術を集めた体験型の施設で、特に戦いを上空から俯瞰して捉えることの出来るグラウンド・ビジョン、合戦の渦中にいるかの様な大迫力のシアター映像、この二つにはとても驚きました。また5階の関ケ原を一望できる展望室も画期的で、現場をリアルに捉えられる工夫として見事です。

(左)素敵な外観の古戦場記念館 (中)予約していたので先に展示室へ (右)展望室から臨む石田三成陣跡

2 石田三成陣跡
 記念館から北西に1kmほどの場所にある石田三成陣跡に向かいました。駐車場も整備されているので、車で向かいます。途中、徳川家康最後陣地や決戦地があり、更に進むと石田三成の陣のあった笹尾山の麓に着きました。陣跡は小高い場所なので、階段状の道を登ることになります。そこからは関ヶ原古戦場を一望に見渡せ、本陣を構えた状況がよく分かりました。

(左)記念館横の徳川家康最後陣地 (中)笹尾山にある石田三成陣地 (右)三成陣地から記念館を望む

3 彦根市に向かう-関西最後の伝建地区訪問
 重要伝統的建造物群保存地区彦根市河原町芹町地区、近畿地方で唯一訪ねていなかった伝建地区です。すぐ近くの彦根城を訪問した際、ノーマークで見過ごしていたため、わざわざ再訪することなく後回しになっていました。江戸時代の城下町の町割りと戦前建てられた町家等を良く残していて,商家町としての歴史的光景が良く分かります。
 写真を撮る時に、伝建地区でいつも気になるのが電柱・電線です。我が国も漸く目抜き通りは電柱の地中化が進みましたが、少し裏通りに入るとまだまだで、カメラのアングルに悩みます。昭和の面影と言えなくもないのですが、メインストリートと並行して取組が進むと嬉しい限りです。
 何にせよ重要伝統的建造物群保存地区、東北地方に続いて近畿地方全制覇です。

(左)昭和11年開店の理髪店と街の駅 (中)旧郵便局高崎邸『逓信舍』 (右)滋賀中央信用金庫銀座支店

4 御料理伊勢幾
 彦根市は人口は11万人余ですが、長い歴史を持つ市街地はそんな小さな町には感じません。立派なアーケード街の銀座商店街に隣接し、伝建地区河原町のすぐ近くにある伊勢幾でランチにしました。久しぶりに会った友人との食事ですから、少し贅沢なランチです。店は歴史を感じる作りで明治10年創業、戦前はここでの結婚披露宴が地元のステータスだったようです。

(左)歴史を感じる伊勢幾の外観 (中)案内された部屋の庭 (右)少しだけリッチなランチ

5 クラブハリエ彦根美濠の舎
 食後のコーヒーを、彦根城の見えるたねやの二階にあるカフェで取ることにしました。全国的に人気の店だけあって、ショップには多くの人が訪れています。店内はやはり圧倒的に女性が多く、男性だけの客は私達だけでした。ただシニアというのは、意外と学生時代の気分に近いので、全く気にならない時間を過ごしました。

(左)クラブハリエ彦根美濠の舎 (中)二階カフェ (右)カフェ限定・人気の天使のふわふわミニスフレ