黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

65 大都市の中の一宮

1 九州最大の都市福岡
 福岡はさすが九州の中心都市で、町を走っていても大都市だと感じます。昭和の古い記憶では、我が国の政令指定都市は7つ、つまり人口100万人以上の都市ですが、東京・大阪・名古屋・京都・横浜・神戸・北九州で、福岡市は80万人ぐらいだった記憶ですが、その後政令市も増えたし、博多も人口が増えたんだろうと思って調べると、時代は大きく変わっていました。
【2021年10月1日現在(東京都を除く)】
  1 横浜市   3,775,352        6 川崎市   1,540,340
  2 大阪市   2,750,835        7 神戸市   1,517,073
  3 名古屋市  2,325,916        8 京都市   1,453,956
  4 札幌市   1,973,329        9 さいたま市 1,332,196
  5 福岡市   1,619,585      10 広島市   1,196,222
「ええっ!」ていう感じでした。福岡や札幌は100万を越えているんだろうなとは思っていましたが、まさか京都市を大きく越えているとは思いませんでした。札幌などは200万に手が届きそうです。
 筑前国一宮(筥崎宮住吉神社の二つ)は、そんな福岡市の市街地にあり、中でも住吉神社は中州や天神と行った繁華街からそう離れていません。駐車場に入れるのも、一方通行であったりビルの谷間であったり、大都市ならではの立地の中にありました。

中州・高島屋博多リバーレインモール  中州から天神方向を目指す   博多駅と宿泊ホテル

2 筑前国一宮 筥崎宮(はこざきぐう)
 本殿、拝殿ともに国の重要文化財で、戦国時代に荒廃し大内義隆が天文15年(1546年)に再建しています。立派な楼門も国の重文で、小早川隆景により文禄3年(1594年)に建立、加えて石造一之鳥居も重文で、黒田長政により慶長14年(1609年)に建立とのことです。歴史上著名な武将のオンパレードで、変な表現ですがとてもゴージャスな神社です。

【国重要文化財黒田長政建立の石造一之鳥居  小早川隆景建立の楼門  大内義隆再建の本殿・拝殿 

博多湾(お潮井浜)浜之鳥居から、本殿までの長大な参道(約850メートル)が大変印象に残りました。

3 筑前国一宮 住吉神社
 大阪の住吉大社摂津国一宮)・下関の住吉神社長門国一宮)とともに「三大住吉」の一つで、ここも本殿は国の重要文化財です。現在の建物は元和9年(1623年)福岡藩黒田長政の再建によるもので、大都市の中の緑の杜に朱色がよく映えていました。
 ここは専用の駐車場が5時で閉まるため、参拝と朱印を戴いていると閉まってしまう時間帯に訪れたので社務所で相談すると、「表参道に置いてください!」と親切な対応で助かりました。

車を置かせていただいた表参道・西門  国重文の拝殿・本殿  町中で林立するマンションに囲まれている

4 博多の夜
 当然旅行者なら、中州の屋台などへ出向くべきですが、何と言っても私の旅行は弾丸ツアー、当日も関西から遠路運転して到着し、翌日も早朝より発って多くの伝建地区や一宮を訪れることを思うと、早く休みたい気持ちが優先し、結局ホテル近くの博多めん街道(博多駅2F)で、ランキング上位元祖博多だるまで夕食としました。美味しかった!