黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

102 日本三大神宮(延喜式)

1 ホテルチェーンの活用
 全国へのツアーは、滞在コストを抑えるため車中泊中心の予定でしたが、夏場に入り車では暑くて眠りが十分取れないことから、ホテル泊に変更して来ました。もちろん全国を回るので予算の節約第一ですが、安ければ良いというものでもありません(実際酷い施設も!)。そんな中、だんだんルートインが価格と内容のバランスが良いなと感じる様になりました。
 何と言っても駐車場が広く車をホテルに横付け出来ます。建物も部屋もそこそこ綺麗な上に大浴場があって疲れが取りやすいのも長旅には魅力です。またチェーンで展開しているので(約300店舗)、どの都市でも同じ環境で宿泊できるので、旅を楽にしてくれることが分かりました。

ルートイン神栖から望む鹿島臨海工業地帯。昭和の国家プロジェクト巨大コンビナート、2万2千人が働く。

2 常陸国下総国の一宮
 朝のスタートが一宮だと縁起が良い感じで、関東最終日は常陸国一宮の鹿島神宮と、下総国一宮香取神宮への参拝で始めました。
 鹿島神宮香取神宮は一宮の中でずっと気になっていた場所です。二つの一宮が霞ヶ浦を挟んでひじょうに近い場所にあって、しかも二社そろって「神宮」で全国的にも名を馳せているからです。この二社に伊勢神宮を合わせて、延喜式神名帳には「日本三大神宮」と記されています。
 父の話も気になっていました。昭和20年9月20日に香取の陸軍戦車学校に入隊が決まっていて、従軍の準備中に終戦になったと言う事を、生前よく口にしていました。少し時間がずれれば父が戦死し、私は生まれてなかった事もあり得たので驚きです(香取神宮のご加護かも知れません!)。
 そんな事を思いながら、二つの神宮にお参りしました。秋分の日と言うこともあり、大勢の参拝者でした。御祭神はどちらも戦の神様なので、部活の高校生達がチームでお参りしているのに出会いました。親子での参拝もよく見かけたので、同様の願いが人々にあるのかも知れません。関西で言うと石清水八幡宮の様な感じでしょうか・・・・?

常陸国一宮 鹿島神宮

鹿島神宮の大鳥居と、日本三大楼門(筥崎宮阿蘇神社)に数えられる堂々とした趣の楼門(国重要文化財

「令和の大改修」、十二年に一度の大祭に向け、幣殿・拝殿・奥宮・楼門(国指定文化財)の修繕工事中

下総国一宮 香取神宮

駐車場からは鳥居・総門をくぐり楼門を目指した後、拝殿本殿へ。何れも国の重要文化財で色彩も目映い。

見事な楼門(国重要文化財)。楼上の額は帝国海軍の巡洋艦「香取」ゆかりの「東郷平八郎」の筆によるもの。

色彩の美しい拝殿と本殿。多くの家族連れが訪れ、引っ切りなしに参拝者の方と出会う活気のある境内でした。