1 伝建地区への行き方
八女市の二つの伝建地区(八女福島・黒木)からうきは市の伝建地区に向かうため、耳納山地を越えるルートで向かいました。途中、既に記事にした「広内・上原地区の棚田の展望台」で一休みし、ナビの通り目的地の「白壁交流広場駐車場」を目指します。
伝建地区は、ナビの入力の際に「城」や「神社」と違って「地区(エリア)」なので、つまり点ではなくて面なので、結構悩みます。そこで、出発前にGoogleマップの航空画像を拡大し、上空から駐車場らしき場所を見つけ(見つからない時もある)、Googleストリートで現場を確認しているのですが、はっきり言ってとっても手間です。
そんな中、この町のように分かりやすい名前の付いた駐車場(白壁交流広場駐車場)があると、ありがたいと言うだけでなく、日に数カ所を訪れている者には、時間の節約になりますし、精神的にもとても楽になり助かります。
吉井祇園祭に向けた櫓が組まれていた白壁交流広場、遊具も伝建地区っぽい。
2 伝建地区の歩き方
駐車場には辿り着けても、著名な観光地のように人の流れがないので、どう歩けば良いのか悩みます。近くに案内所があると、係の方に尋ねたりマップを貰えたりして良いのですが、周りには見当たらずWeb上にも見つからず諦めました。仕方なく案内板を頼りに行動します。以前訪れた案内所のない町(大山町所子や白馬村青鬼)は、駐車場にBOXが置かれ資料やマップを自由に取れたので、どの町もこうしてほしいなと思いつつ大きな通りに出ました。
すると何とそこが白壁の町のメインストリートでした。豊後街道ですから道幅が広く、その両側に歴史的な建物が並んでいて、サイズが大きく迫力がありました。
日田と久留米をつなぐ豊後街道、これだけ大きな通りの両側に建物が並ぶ町は珍しい!
その後、案内板にあった白壁通りまで歩き、水辺の散歩道を歩いて伝統的な町並を堪能させてもらいました。
白壁通りの途中の水辺の散歩道、古い町の散歩コースにぴったりで良く整備されていた。
3 伝建地区の歴史
筑後吉井の町並のスケールの大きさから、この町のルーツを改めて知りたくなり、道順の確認に使った案内板を改めて読み直しました。
・農民の力で筑後川から水路が引かれ、この地方の穀倉地帯になる。
・天領の日田と久留米を結ぶ豊後街道上の宿場町で、物流の中心地となって行く。
・筑後川中流域の物産の中心でもあり、有力商人が育ち金融活動が盛んになる。
・明治2年の大火を契機に、漆喰塗の重厚な町家が連続する町並になった。
こうして時を重ね人々の努力が合わさり、筑後川中流を代表する町に育っていました。