黒柴りゅうの散歩道

日本各地の旅の記録(伝建地区と一宮そして100名城)

2022-01-01から1年間の記事一覧

55 伝建地区-千曲市稲荷山

1 町並・建物保存の現状 稲荷山地区は、江戸時代終わりの地震で大きな被害を受けました。その善光寺地震による大火を経験し、この町の土蔵は、壁・粗壁・なまこ壁・腰板張りの壁などの蔵が多く残っています。町はその後大きな復興を遂げ、明治時代から大正…

54 伝建地区-白馬・戸隠

1 車中泊とハンディ扇風機 中央高速の屏風山PAで車中泊、5時前に目覚めました。相変わらず周りはトラックだらけですが、遠くに瑞浪の町並みと青空が見えとても清々しい朝です。エンジンONのまま朝までというのはNGにしているので、全国的に猛暑のこ…

53 木曾路の伝建地区

1 木曽路の魅力、奈良井宿 大内宿や角館と並んで、伝建地区の中では最も期待していた場所でした。昭和53年、全国で11番目の伝建地区指定で、倉敷や知覧・高山よりも早いのでかなりの「老舗」です。中山道の鳥居峠が大変な難所で、麓の奈良井宿で多くの人…

52 観光日本の復活

1 もう一つの天橋立 関西一円に広がった京都府民割(きょうと魅力再発見旅プロジェクト)を使って、丹後半島に出かけてきました。宿泊割引5,000円とクーポン券2,000円、夫婦で14,000円お得な旅でした。 これまで魅力を感じながらも、少しアクセスが遠かった…

51 広島カープファン

1 広島市民球場 40年来のカープファンです。学生時代を広島で過ごし、父譲りの阪急ブレーブスファンからカープファンに変わりました。 きっかけは広島市民球場に行った事でした。客席が満員と言うだけでなく、一番上の通路まで二重三重にファンがいて、ラ…

50 太陽光発電のこと

1 我が家のきっかけ 2010年、我が家は太陽光発電を申し込みました。当時、再生可能エネルギーを固定価格で買い取ってくれるFIT制度のお蔭で、買取価格は1kw48円(10年間)、購入価格が1kw24円ですから大変お得な制度でした。 最初はやや消極的でした。…

49 私の畑作り

1 幼い頃、家に牛がいた 高度成長期の農村で育ちました。幼い頃はまだ機械化が進んでいなくて、牛が動力です。田起こしや代掻きなど、大きな鋤を堂々と引く牛とそれを操る父の姿は、実に頼もしい感じでした。子を産んだ時もあって出産シーンは鮮烈な記憶で…

48 作家山本兼一氏のこと

1 山本作品との出会い 学生時代から司馬遼太郎作品のファンで、彼が亡くなった時(1996年)は本当に残念でした。しばらくは藤沢周平氏や山本一力氏のような時代小説を楽しんでいましたが、やはり歴史上の人物を史実を踏まえて扱い、その時代をリアルに感じ…

47 山城訪問40を越える

1 山城の魅力 大河ドラマ『麒麟がくる』の光秀ブームに影響を受け、丹波の山城を手始めに各地の城跡に出かけるようになり、訪れた山城は40になりました。 戦国時代、実際に合戦の舞台だったのは山城です。現地を訪れると、石垣や堀切・土塁や曲輪などの名残…

46 第1次アウトドアブーム

1 バブルの崩壊とRVブーム 1990年代のアウトドアブームは、バブルの崩壊が関わっていました。 80年代の後半から90年代の初め、我が国はバブル経済の真っ只中で、オフィスでの私の仕事スペースよりも壱万円札を敷き詰めた方がはるかに安く、日本全土の地価…

45 再びりゅうの思い出

1 近所の方のお話し 今日は自治会の「歴史探訪ウォーキング」に妻と二人で参加してきました。大河ドラマにちなんで、地元に残る源氏ゆかりの地を巡る8km程の道のりでしたが、梅雨の合間の好天に恵まれ気持ち良く歩いてきました。 移動中近所の方と話して…

44 お気に入りのLPレコード

1 アナログ復活の時代 今回はアナログレコードの話題です。 アナログの音の良さについてはハイレゾ以上ではないかと感じていましたが、ダ・ヴィンチWebに納富廉邦氏が、『結局、「アナログレコード」が良いに決まっているのだ』 https://ddnavi.com/revi…

43 紀伊国三つの一宮

1 一つの国に複数の一宮 関西の一宮には比較的早くお参りしていたのですが、紀伊国だけは三つもあるのがややこしくて避けていました。一宮が複数ある所をどう言う扱いにするか決めかねていたのです。伊勢国や越後国も二つありましたが、片方だけが巨大な神…

42 北国街道の古い宿場町

1 宿場町のたたずまい 福井県南越前町今庄宿は、慶長年間に福井藩主(結城氏)が北国街道に整備したのが始まりで、宿場町として繁栄し旅籠や茶屋などが軒を連ねたました。建物の多くは、江戸末期文政の大火の後、昭和三十年代にかけて建てられたもののよう…

41 金沢城に圧倒される!

1 45年前に訪ねた金沢城 金沢城は1970年代後半、高校時代の友人が金沢大学に進学していたこともあって、大学の2年生の時に訪れています。当時キャンパスは城内にあって、お城の遺構は少なかったような気がしていました。なぜ日本100名城に選ばれているの…

40 東北四国に続き東海北陸が

午後9時30分、東海北陸の旅を終えて帰って来た所です。(今回のルート https://goo.gl/maps/WPxDr5f4rMHKo5Xt5) 平日の場合は、高速の深夜割引を考え12時を過ぎてインターを出るのですが、そんな事で時間を潰しているのも勿体ないと考え、北陸からずっ…

39 四国訪問のラスト

1 徳島城と高松城 今回の四国東半分ツアーでは、三つの日本100名城を訪ねています。徳島城・高知城・高松城ですが、何れも県庁所在地です。松山もそうですから、一番大きな城下町が県庁所在地に選ばれているということがよく分かります。既に記事にした…

38 再び閑話休題-車のこと

時々入れている読書や車・オーディオの話題は、ブログの中に少し軽い風を送る効果があるようで、星マークもこちらの方が多くなっています。と言うことで、今回も車ネタです。これまで所有したマイカーでベスト3を選んでみたいと思います(現在のCX-5を…

37 南国土佐の小さな城下町

1 四国伝建地区の魅力 四国の伝建地区は全部で8つなので多くはありませんが、それでも武家町・商家町・在郷町・港町・漁村集落など多種多様で見所が多い地域です。安芸市土居廓中(かちゅう)は田園地帯の中にあり、武家町と在郷町の両方の佇まいを残す落…

36 高知城に圧倒される!

1 「天守=城」ではない 全国の100名城を訪れていますが、もともと熱心なお城ファンと言う訳ではありません。伝建地区を訪ねて遠くまで来たので、ついでに寄っておこうという感じで、変わったのは以前書いているように、山城との出会いがきっかけです。 一…

35 もう一つの離島伝建地区

1 塩飽本島町行きの船に乗る 出羽島を訪ねた翌日、もう一つの離島・本島(ほんじま)に渡りました。瀬戸大橋のほぼ中央にある与島PAは、島々や行き交う船を望める絶好のビュ一ポイントですが、その与島の真西に海を挟んで2kmの位置にあるのが本島笠島地…

34 昭和の車 令和の高速

今回の旅で徳島市と高知市は数十年ぶりに訪ねました。どちらも昭和の頃とは見違えるように美しくなっていて、電柱の地中化が進んだこともあり県庁所在地に相応しい装いになっていました。随分と時間が経ったことは「車」や「高速道路」でもよく感じ、運転し…

33 離島の伝建地区

四国の島というと瀬戸内の島を思い浮かべますが、実は太平洋側にも離島があります。日本地図を見ていると、四国の東南は九十九里浜のような単調な海岸線が続くように見えるのですが、少しズームアップしてみると入り組んだ場所も見られ、牟岐町の当たりの沖…

32 一宮巡礼は現在39ヶ国

四国への旅より帰宅! https://goo.gl/maps/71yMgxuPJXytSnUk6 阿波一宮・大麻比古神社と土佐国・土佐神社をお参りできたので、四国は完了しました。これで現在39ヶ国を終えましたが、まだまだ先は長いです。しかも難所と言われる島嶼部(壱岐・隠岐・対馬…

31 伝建地区を読む

ブログの中で「重伝建」とか「伝建地区」とか書いていますが、正確には「重要伝統的建造物群保存地区」です。全国には、かやぶき屋根の集落や土塀・生垣に囲まれた武家屋敷、土蔵がならぶ商家の町並などたくさん残っていて、何れも貴重な文化遺産で歴史や文…

30 一宮との出会い

1 丹波一宮への参拝 一宮に関心を持ったのは、3年前に学生時代の友人が関西に来てくれた際、一緒に丹波国一宮「出雲大神宮」(亀岡市)を訪れた事がきっかけでした。彼は出雲の出身で(「21 山城との出会い-月山富田城」の友人ではない)、自分の故郷出雲…

29 CX-5の魅力

1 私の車遍歴 私の愛車は、2022年式 MAZDA CX-5 XD SportsAppearance(ジェットブラックマイカ)です。購入して二ヶ月が経ちましたが、このブログの通りロングドライブの連続です。一ヶ月点検の時に既に4000kmを越えていたので、ディーラーでは「どうしたらこんな距…

28 現地の人との語らい

長州路三日目の朝は、山陽道佐波川SAで迎えました。空は真っ青、快晴です。 はるばる訪れた場所で地元の人と話が出来ると、旅の印象はぐっと深まります。そんな会話のやり取りを紹介します。 1 玉祖神社(周防国一宮) 早朝、玉祖神社に着きました。「た…

27 近代日本始まりの地-萩

1 萩往還って何 道の駅萩往還(はぎおうかん)で目覚めました。見ると国道を覆うウェルカムゲート的な大門にびっくり、萩の人達の旅行者に対する思いが凝縮されている感じです。 萩往還とは、参勤交代や人々の往来で使う日本海側(萩市)と瀬戸内側(防府市…

26 安芸高田から津和野へ

1 毛利元就の吉田郡山城へ 今回の旅の目的は萩・津和野がメインですが、GoogleMapでルート図を作っていると、中国道沿線に毛利氏の居城「吉田郡山城」を見つけました。戦国の雄そして明治維新の立役者毛利氏、もちろん日本100名城にも選ばれています。山城…